太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、スマートに電力を供給!!
三井不動産株式会社は、自社が運営する『柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)』において国内で初めて特定供給の発電設備として太陽光発電設備の許可を得た。
(画像は、柏の葉スマートシティHPより)
電気事業法上の特定供給はこれまで、大規模工業団地などに適用されてきた制度であり、電力需要の50%以上の発電能力を有する大規模な設備が必要であった。そのため、電力供給が不安定な太陽光発電は特定供給として認められていなかった。
しかし、今年3月に電気事業法に基づく審査基準等の一部が改正され、天候などで出力が変動する太陽光発電や風力発電設備については、蓄電池や燃料電池発電設備と組み合わせることで供給能力として認められるようになった。
スマートシティの太陽光は、従来電源より1,000万円安い!!
柏の葉スマートシティでは、環境共生都市・健康長寿都市・新産業創造都市を目指して街づくりを進めている。この街区間で、太陽光発電や蓄電池などの分散電源エネルギーを相互に融通するスマートグリッドの運用を今年7月から開始する。
スマートグリッドの活用により、街全体における電力ピークカットを実現する。平日はオフィス地区(ゲートスクエア)での電力需要が高まるので、商業施設(ららぽーと柏の葉)からオフィス地区に電気を供給する。逆に、休日はオフィス地区から商業施設へ電力が供給される。これにより、両施設で電力料金削減など年間1,000万円のコストカットが見込める。
また、地震などの非常時における電力確保にも利用される。地域に分散設置した発電・蓄電設備の電力を特定供給として、災害発生時でも生活に必要な部分に電力を供給する。
スマートシティのノウハウを全世界に輸出も!
三井不動産のスマートシティ開発は、日本国内に限らず新興国など幅広い地域に展開可能な事業である。柏の葉の他に、日本橋エリアの既存都市においても同様の取り組みを行っており、スマートシティ開発を世界に発信できるかどうかの試金石となっている。

三井不動産 柏の葉スマートシティ
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