新しいマンションでも家具固定の対策を
東日本大震災から3年。3年経って徐々に復興しつつあるのかもしれないが、完全な復興への道のりはまだまだ長い。時の経過とともに忘れてしまいがちな地震対策を、この機会に改めて見直してみてはいかがだろうか。
(画像はイメージです)
近年建てられたマンションは、耐震性の高さはもちろんのこと、地震の揺れを抑制する「免震」構造のものが多い。ブリヂストンが行った「建造物の地震対策に関する意識調査」によると、震災以降「免震」など建物構造への関心が高まっている。
しかし「免震」構造だからといって過信してはならない。地震の揺れに対する家具の固定や、食器類など割れやすいものの落下防止策など、さまざまな対策をしておくべきである。
停電の影響は電気だけではない
地震でマンションが停電した場合、部屋で電気が使えないのはもちろん、あらゆるトラブルの発生が考えられる。例えば、マンションのガス設備が安全装置付きのガスメーターであれば、強い揺れを感知すると自動でガスが止まる仕組みとなっているため、停電の際はガスの使用ができなくなる。
上下水道の設備に電動式のポンプを使用していれば、停電によってポンプが動かなくなるため、水の供給もストップする。そうすると一番困るのはトイレではないだろうか。非常用に飲料水の備蓄をしている家庭もあるだろうが、そのほかに簡易トイレを用意しておくと良いだろう。
また、停電になれば当然エレベーターの使用ができなくなり、オートロックのエントランスは扉が開かなくなる。そのため地震による避難の際は避難経路をしっかりと把握する必要がある。マンションは地震に強く安全とされているが、大地震が起きればさまざまなトラブルが発生する。日頃から対策を行っておくことが大切である。

ブリヂストン『建造物の地震対策に関する意識調査』実施
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2012121901.html