無線ガス検針装置を開発
東京ガス株式会社(本社:東京都港区、以下:東京ガス)は3月13日、各戸に設置されているガスメーターの指示数を送信する「多段中継無線機」を開発したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
単三型リチウム一次電池2本で10年間の長期駆動が可能だという。
中高層マンションでも自動検針が可能に
最大の特徴は、複数のガスメーターを経由しながらリレー伝送する方式。
(画像はプレスリリースより)
現状では検針員まで無線の電波が届く5階建て以下の低層建造物に限られていたが、リレー方式を採用した事で6階建て以上の商業ビルや中高層マンション等においても無線による検針が可能になる。
他インフラと共同検針も
この無線機は、「Uバスエア」と呼ばれる規格に適合しており、将来的には水道メーター等をはじめとする他のインフラ事業者の検針データを共同で伝送する事も視野に入れる。
「Uバスエア」は、都市ガス業界、LPガス業界、水道メーター業界が参加するNPO法人
テレメータリング推進協議会(所在地:東京都港区)において標準化されている無線用の通信規格を指す。
メーカーが異なっていても相互接続でき、新規に参入する企業が増える事で無線機の普及拡大が期待できるという。
また、低電力消費の無線製品を認証する業界団体
Wi-SUNアライアンス(所在地:東京都渋谷区)において標準化される予定。
大手6社で共同開発
多段中継無線機は東京ガスと
大阪ガス株式会社(本社:大阪市中央区)、
東邦ガス株式会社(本社:名古屋市熱田区)、
富士電機株式会社(本社:東京都品川区)、
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)、
東光東芝メーターシステムズ株式会社(本社:東京都港区)の計6社で共同開発した。
東京ガスでは、平成26年3月26日から自社の社宅にこの無線機を設置し、検針試験を行う予定にしている。

東京ガス プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20140313-01.htmlNPO法人テレメータリング推進協議会
http://www.teleme-r.or.jp/Wi-SUNアライアンス
http://www.wi-sun.org/