3つの形態に分かれる管理人
規模を問わずほとんどのマンションには、管理人がいるということは知っているだろう。では、その管理人が日常どんな業務を行っているかご存じだろうか?
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管理人は、マンション管理を請け負う管理会社の従業員であることが多い。管理の形態はマンションによって異なり、24時間業務を行う「常駐」管理や決められた勤務時間内のみ業務を行う「通勤」管理、複数のマンション管理を行う「巡回」管理の3形態に分けられる。そのため、「常駐」以外は管理人が不在になる時間が生じる。
管理人の業務
管理人の請け負う業務は多岐にわたる。外来者や居住者の応対をする「受付業務」や、建物の設備点検、共用部の照明などの点検・交換、マンション敷地内のパトロールなどの「点検業務」は重要な業務のひとつだ。
さらにエレベーターなどの保守点検や修繕工事、ゴミ収集などに立ち会う「立ち会い業務」、文書の配布や掲示、クレームの報告、緊急時の連絡などの「報告連絡業務」、その他の業務の補助を行う「管理補助業務」などがあり、規模の小さなマンションではすべてを一人で行わなければならない。また、共用部などの清掃も管理人が行っている場合がある。
マンションでは騒音などのトラブルも少なくない。よく「クレームは管理人を通して」と言われるが、管理人は問題を解決してくれる便利人ではない。問題を解決できるよう、冷静に相談に乗ってくれる良き理解者であり、仲裁の立場であることを忘れてはならない。

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