東レ建設と静岡ガスの共同開発
東レ建設株式会社と静岡ガス株式会社は1月30日、マンション内電力融通システム「T-グリッドシステム」を採用した『スマートタウン計画』について発表した。
(「T-グリッドシステム」の概念図。画像はニュースリリースより)
「T-グリッドシステム」?
「T-グリッドシステム」は、都市ガスから電気と温水を生み出す家庭内燃料電池「エネファーム」を用いたシステム。静岡ガス株式会社が、東レ建設株式会社の協力の下、開発・構築した。
東レ建設が静岡県東部に建設予定の『スマートタウン』は、分譲マンションと一戸建てを複合した計画。その各戸に、静岡ガスが「T-グリッドシステム」を各戸に供給。
エネファームで発電した電気と、電力の一括受電を組み合わせて、電力使用量の少ない家庭から多い家庭へ、同じマンション内で自動的に融通・売電する。
(「マンション内での電力融通の例」。画像はニュースリリースより)
融通した電力量は記録され、静岡ガスの電力・ガス料金一括請求システムによって、電気料金と相殺される形となる。各戸の電気とガスの料金は合計で通常より3割ほど削減。
省エネとCO2削減を可能とし、外部からの電力購入量を大幅に抑えることができる。
ZERO to WONDERFUL~今までにない感動
「T-グリッドシステム」の『T』は、Town(街)、Team(協力)、Trust(信頼)、取引(Trade)の頭文字。街区内(Town)に構築する電力網(グリッド)であり、住民の協力(Team)と信頼関係(Trust)のもと、住戸間電力融通による電力取引(Trade)を可能にする。(ニュースリリースより引用)
静岡ガスによると、社宅での実証実験を東京ガスや大阪ガスが行っているが、分譲マンションで本システムを導入するのは日本で初めてのケースだという。『スマートタウン』の完成は2017年度を予定している。

東レ建設 ニュースリリース
http://www.toray-tcc.co.jp/outline/news/静岡ガス ニュースリリース
http://www.shizuokagas.co.jp/information/