初のマンション向け「エネファーム」
都市ガスを使って電力と給湯をまかなう「エネファーム」。この度、東京ガス株式会社(本社:東京都港区、以下:東京ガス)とパナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、以下:パナソニック)が共同開発した商品で、分譲マンション2物件456戸への採用が決まった。
(画像は東京ガス・エネファームのホームページより)
設置条件に制約があるマンションで、機器本体の気密性アップや本体をアンカー固定する脚部の強度を上げて耐震性を向上、燃料電池ユニットと貯湯ユニット・バックアップ熱源機をマンションのパイプシャフト内にすべて設置するなど改良を重ね、設置基準に対応した。
今春発売のマンションに初導入
総合地所株式会社(本社:東京都港区)は、エネファームを搭載した「(仮称)ルネスカイプレミア品川中延」(建設地:東京都品川区、総戸数100戸)を14年4月に販売開始する。
これとは別に、東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区)は、「ブランズ品川勝島」(建設地:東京都品川区、総戸数356戸)にエネファームの搭載を決定。そのほかの設備も組み合わせ、独自のエネルギーマネジメントシステムで創エネ・蓄エネ・省エネを制御する。
マンション向けエネファームを開発
今回、両デベロッパーが導入を決めたエネファームは、東京ガスとパナソニックが共同開発したマンション専用機で平成26年4月に東京ガスが発売する。
パナソニックと東京ガスはこれまで3世代のエネファームを開発、小型化や分散配置が可能な構成などを工夫してきたものの、いずれも戸建て住宅に向けた製品だった。
大阪でも実証実験中
大都市圏ではマンション化率は2割前後と高い。そこで、大阪ガス株式会社(本社:大阪市中央区)は平成21年から、東京ガスも平成24年から集合住宅向けのエネファームの実証実験を続けている。

東京ガス エネファーム紹介ホームページ
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/mansion/index.htmlパナソニック エネファーム紹介ホームページ
http://panasonic.co.jp/ap/FC/index.htm