地域の住民に開放
北海道函館市湯川町にある高齢者専用賃貸マンション「リベーラ湯の川」。ここではコミュニティづくりのための取り組みが始まっている。
マンション1階のコミュニティスペースを開放し、コミュニティサロン「あいりす」として週に1度、地域の住民も利用できるようにしている。趣味の共有など、入居者同士だけでなく、地域の住民とも交流しやすくすることが狙いだ。
(画像はイメージです)
孤独化防ぐ
2010年に完成した同マンションは、高齢者専用住宅であるため、入居者は全員60歳以上だ。その中には単身で入居している人もいる。
高齢者専用住宅は、確かに高齢者が生活しやすい設計ではある。しかし、マンション内でコミュニティ形成がほとんどされていないケースが多い。そうなると、住民は自分の部屋にこもりがちになる。周りの住民との関わりがなければ、いざ病気やケガに見舞われても助けを呼べず、周りも気づきにくい。「孤独死」が問題になっている今、高齢者の孤立化を防ぐためにはコミュニティづくりが非常に大切だ。
住民がつくる今後も様々な企画
スペースを開放するにあたり、イベントを企画したのは同マンションに住む一夫妻だった。マンションの住民が自ら企画することで、他の住民も参加しやすくなったのではないだろうか。19日に行われたクリスマスコンサートでは、ピアノ・キーボード奏者の相馬誠氏による演奏とともに、多くの人がお茶やおしゃべりを楽しんだという。
現在は、手芸や料理講座、コンサートなど、地域の人も参加しやすいイベントを行っている。今後はマンション内の足湯の開放も検討されており、より気軽に立ち寄れる場所を目指していくという。

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