「マンション家計簿」
三菱地所レジデンス株式会社は、マンションの住戸ごとに、実際に生活している中で消費するエネルギー量をコスト(燃費・円)を置き換え、「見える化」した冊子、『マンション家計簿』を原則的に今後首都圏で販売するすべての新築マンションで、購入を検討する客に対して、配布する予定であると発表した。
『マンション家計簿』は、三菱地所レジデンスの子会社である株式会社メックecoライフが開発した。
(画像はニュースリリースより)
マンション家計簿概要
入居後の暮らしのエネルギー消費量をシミュレーションし、性格の異なるエネルギーに応じて、建物の性能に依存する消費エネルギーである(いえの燃費)、機器性能と暮らし方によって異なってくる消費エネルギー(くらしの燃費)、集合住宅の管理費に含まれる消費エネルギー(その他の費用)の3つに分類し、誰にでもわかりやすくコスト(燃費・円)に換算表示をすることで、目で見てわかるような工夫をした。
「ザ・パークハウス」の環境性能や省エネ効果が高まる暮らしの工夫を紹介する以外に、3人家族を想定したモデルケースの暮らしと比較し、客自身のエネルギーの使い方や暮らし方の見直しをするのに便利である。
配布の目的
住戸ごとの断熱環境を考慮し、冷暖房費の算出からわかる住戸ごとの性能の違いを「いえの燃費」という形式で明らかにすることだけではなく、「くらしの燃費」で、家電製品・住宅設備機器の性能や使用方法によるエネルギー消費削減のノウハウを紹介する。
これによって住宅の環境性能の差で生じるライフサイクルコストの差を明確にし、住宅を購入した後の暮らしを含めた生涯価値の向上を狙いとする。
10月の省エネ改正法では今までの評価基準に加えて、冷暖房や給湯、家電製品などの1次エネルギー消費量を指標とする評価も追加された。
2015年4月の第1次エネルギー消費量算出義務化に向けて、『マンション家計簿』は、デベロッパーとして、入居した後のエネルギー消費について、住民や社会に伝えるだけではなく、「ザ・パークハウス」の環境性能や暮らし方の工夫による省エネの効果に関心を持たせ、今後提供する商品設備の検討にも役立てたいとのことだ。

「マンション家計簿」首都圏全物件に配布開始(ニュースリリース)
http://www.mec-r.com/news/2013_1219.pdf三菱地所レジデンス株式会社
http://www.mec-r.com/