幅広い建物で省力化可能に
長谷工コーポレーションが、「袖壁・垂壁用ALC部材」を旭化成建材と共同で開発した。軽量気泡コンクリートを利用したもので、これまでの型枠工法よりもスムーズに工事が行えるという。大阪市淀川区に建設予定のBrillia御幣島(みてじま)が初の導入先となる。現在は特許出願中だ。
(画像は長谷工コーポレーションプレスリリースより)
メリット
従来の型枠工法の場合、型枠を組み、出来上がった壁にそれぞれ配線・配管用の穴を開けるなど、手間のかかる工事になる。
今回開発されたALC部材では、配線・配管用の穴あけ工事や貫通材が不要になり、その手間やコストを省くことができる。さらに、柱や梁の形状を単純化することができるため、建築の工業化にはもってこいだ。
特徴
このALC部材の最大の特徴は、従来品からのスリム化だ。
貫通孔のある柱付きの袖壁や寸法が小さい垂壁は、強度やサイズの問題からこれまでALC部材が使われていなかった。しかし、新しいALC部材は、強度を保ちつつサイズを小さくすることに成功し、40mmの垂壁にも対応できるようになった。また、部材を作る際の廃棄部分を少なくすることができるため、無駄も減らせる。
今後導入が進めば、建築の工業化が進むかもしれない。

長谷工コーポレーション プレスリリース
http://www.haseko.co.jp