エネルギーパス第三者認証サービス
日本エネルギーパス協会と日本ERIは、住宅向けエネルギーパスの第三者認証サービスを来年1月から本格的に開始する。
日本エネルギーパス協会が提供するエネルギーパス評価を日本ERIが第三者として認証を行う。
エネルギーパスとは
エネルギーパスは、建築物の「燃費性能」を示す指標であり、どのような家や建物も比較することができる。
エネルギーパスはドイツ生まれの指標であり、EU加盟国では建築物の新築や売買、賃貸契約などといった不動産契約の際には、提示が義務づけられており、その住宅の「燃費性能」を知ることができる。
日本エネルギーパス協会は、このエネルギーパス制度を日本国内向けにローカライズし、ハウスメーカーや工務店になど広めている。自己消化による運用が基本で、導入企業は、住宅の省エネ性能を建築主などに対して説明する際に利用している。今回第三者認証を導入することによって、日本エネルギーパス協会では評価の信憑性が増すとする。
評価方法
「エネルギーパス」では、エネルギー消費量を必要エネルギー、最終エネルギー、二酸化炭素排出量の3段階のステップで評価する。その評価は7段階となっている。
必要エネルギーは、断熱性能や日射コントロール性能などの建築物としての住宅自体の省エネルギー性能を示す値である。数値が少ないほどに高性能であり、高い居住快適性や健康性能を有していることになる。
最終エネルギーからは実際に支払うであろう光熱費を理論値で算出することが可能となる。最終エネルギーは、消費者にとっての「家の燃費」(ランニングコスト)を評価するための経済的指標となる数値でもある。
二酸化炭素排出量の等級は、建物自体の省エネルギー性能に設備の効率、再生可能エネルギーによる発電等を加味した総合評価になる。
審査料は戸建て住宅の場合で、1戸あたり3万円である。認定低酸素住宅の技術的審査の評価項目と重なる点が多く、同制度との併願審査の場合には、3000円(低炭素住宅の技術的審査料として別途4万円)になる。

日本エネルギーパス協会
http://energy-pass.jpn.org/日本ERI株式会社
http://www.j-eri.co.jp/index.html