賃貸において預託金の代わりに保証を提供
株式会社日本商業不動産保証は、2018年5月14日、双日リートアドバイザーズ株式会社と共同でサービス『移得-ittoku』を開発したと発表した。
日本商業不動産保証は、商業用不動産の賃貸において預託金の代わりに保証を提供し、事業資金確保を支援している企業。『移得-ittoku』は、オフィスビル入居の際に連帯保証人・保証委託料・退去時の原状回復費が不要であり、敷金を1ヵ月とするサービス。
ビルが供給過剰となる「2020年問題」
東京五輪開催やビル建設の規制緩和などにより、東京都心部の再開発計画は進行している。しかしこうした状況の中で、2020年にはオフィスビルが供給過剰となる「2020年問題」発生を、不動産業界は懸念しているという。
オフィスビルの供給量は、2018年から供給量が徐々に増え、2020年にはピークを迎える。しかしオリンピック後は、景気後退や「働き方改革」によるオフィスの縮小化、またAI技術の進歩などにより、オフィス需要は低下が予想される。
また、2020年に乱立する大型ビル群へ企業が移動し、元々いたビルが空室になってしまうという「2次空室問題」も、予想されている。
「初期費用が掛からず、移転できる」という付加価値
「2次空室問題」は、中小ビルにおいて特に直面する可能性が高いと予想されている。こうした問題を解決すべく、『移得-ittoku』は開発された。
『移得-ittoku』は、敷金を賃料の1ヵ月分とし、連帯保証人は日本商業不動産保証による保証契約とすることで、移転を促進させるサービス。オーナーにとっては、自身の物件に「初期費用が掛からず、移転できる」という付加価値を付与することが可能となる。
(画像はプレスリリースより)

共同商品「移得-ittoku」提供開始 - 株式会社日本商業不動産保証
https://jpcpg.co.jp/news/ittoku/「2次空室問題」の解決に 日本商業不動産保証×双日リートが共同開発「移得-ittoku」 - PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/