ネット銀・大手銀 10年固定金利型の金利を引き上げ
住宅ローン比較サイトを運営するWhatz Money株式会社は8月30日、9月に実行分の住宅ローン金利状況について調査し、調査結果を発表した。
各行の主力プランとなる10年固定金利型は、ネット銀行と大手銀行が金利を引き上げた。三井住友信託銀行は、8月の金利が0.350%であったが、9月は0.450%と0.1%引き上げたほか、他行も0.05%から0.1%程度引き上げている。
先月と一転して、9月に入り金利が上昇する形となったが、その要因は、10年国債の金利が上昇しているためだ。
財務省の発表によると、8月1日時点の10年国債金利は-0.136%であったが、8月29日時点では-0.061%となり、金利は0.075%上昇した。
同社は、地方銀行の固定金利やフラット35の金利も上昇すると予測している。
変動金利型商品は変動なし 現在が金利の下限か
なお、変動金利型の商品は、短期金利の水準に変動がなかったことから、9月の金利は8月と同水準を維持する形となった。同社は、変動金利型の金利は、金利引き下げの下限に達していると見ている。
また、8月に過去最低金利を更新した影響で、借り換えの申し込みが殺到し、申し込みから住宅ローンの実行までに2か月を要するケースも見られることから、同社は、年内のマイホーム取得および住宅ローン借り換えを検討している者に対し、早期の申し込みを推奨している。

Whatz Money株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
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