世界の投資分析レポート
アメリカに拠点を置く総合不動産サービス・ジョーンズ ラング ラサール(JLL)株式会社は、世界の投資分析レポートを発表。世界の投資額は前年より12%減に対し、日本では18%増だ。
世界全体では減少傾向
2016年第2四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年の同時期と比較して12%減、1480億ドル。2016年上半期の投資額は13%減の2180億ドルとなった。特にアメリカでの投資活動が減速。前年同期比14%減の690億ドル。
イギリスは横ばいの570億ドル、アジア太平洋地域では将来の不透明さが影響し、28%減の202億ドルとなっている。
2016年通年の世界の不動産投資額は、15%減の6000億円ドルと予測している。
上昇傾向の日本、伸び悩みも懸念
日本では、2016年第2四半期は18%増の75億ドル、2016年上半期の投資額は12%減少し171億ドルとなっている。
日本では商業施設・ホテルなどの投資意欲も高く、J-REITによる物件取得も目立ち、投資額全体の45%と半数近くを占めている。
しかしポジティブな動きを見せている一方で、物件の市場供給は限定的。また売る側・買う側の価格ギャップ、マイナス金利を利用したローン借り換えなども、取り引き成立を阻害する要因では、と考えているようだ。
(画像はプレスリリースより)

ジョーンズ ラング ラサール株式会社のプレスリリース
http://www.joneslanglasalle.co.jp/