新たな地震対策構法 大成建設が開発
建設大手の大成建設は7月14日、鉄筋コンクリート造の高層住宅を対象とした新しい地震対策構法「TASS-Flex FRAME」(以下、同技術)を開発したと発表した。
同技術を適用することにより、長周期・長時間地震動においても優れた耐震性を有する高層住宅の建設が可能となる。
一般的な地震対策技術としては、建物の基礎部分や中間階に積層ゴム等を利用して揺れを受け流す「免震構造」や、建物内部にダンパーを設置して揺れを小さく抑える「制震構造」がある。
しかしながら、これまで高層住宅においては、スペース等の関係で効果的な免震構造や制震構造の構築が困難とされてきた。
しなやかに変形する骨組みと頑強な連層壁で揺れを制御
その状況を克服するため、同技術においては、しなやかに変形する骨組みで地震の力を受け流し、さらに、建物中央コア部に地震エネルギーを吸収する頑強な連層壁を設置することで、地震動の制御を実現した。
なお、連層壁とは、建物中央の低層部に複数階にわたって連続して配置される壁のことで、これにより、地震や風による横方向からの力に抵抗することができる。
同社は今後も、立地条件や建物規模に応じた最適な地震対策構法を積極的に提案していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
大成建設(プレスリリース)
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/