サブリース契約のコンサルティング資格認定講習会を開始
不動産・建物取り引きの業者選びに安心感を与える目的で設立された一般社団法人日本不動産取引適正評価機構(JRO)は、賃貸経営方法の1つであるサブリース(一括借り上げ)に対する不安を払しょくできるようコンサルティング資格である「サブリース建物取扱主任者」の認定講習会を6月17日から開始すると発表した。
サブリースへの不信感を払しょくする認定資格
不動産オーナーの多くが利用しているサブリース契約。不動産オーナーが面倒な客付けや物件の管理業務、空室リスクによる家賃収入の減少などの心配から解放され、長期的な投資計画をたてやすくする等メリットがある一方で、家賃の減額交渉や契約解除などのトラブルも多く、契約自体に不安を感じているオーナーも少なくない。
現在まで200件以上のサブリース問題を解決に導いてきたJROは、サブリース建物取扱主任者を「長期事業収支計画」の作成や、適切な建築業者・管理会社の選定など、サブリース契約のコンサルティングを行うことにより、不動産オーナーからサブリース契約時の不安を取り除くことができる専門家として認証を行うとしている。
サブリース契約のための専門知識と行動規範を担保
資格取得者は、経済産業省の「住む生活エージェントのガイドライン」に基づく行動基準と国土交通省「賃貸住宅管理業者登録規定」及び準則を遵守し、充分な専門知識を持つ者として認証されることとなる。
またJROは、その活動を支援し、適切な業務活動実施の監督を行うことになるため、資格を提示してもらうことにより契約時の不安の軽減につながる。
認定者には写真付きの認定書証が発行される。資格の有効期間は2年間。
サブリース契約の推進のために
同機構は、サブリース取扱業者が契約に不安を感じている不動産オーナーから信頼を得るためにこの資格を有効活用して欲しいとしている。また、不動産オーナーにもサブリース契約を検討するために同資格を知ってもらい、積極的な資産活用へとつなげる助けとなることを期待している。
(画像はイメージです)

一般社団法人日本不動産取引適正評価機構(JRO)のプレスリリース(ValuePress!より)
https://www.value-press.com/pressrelease/163696