多様化する災害、大規模災害に対応
佐賀県は5月20日、佐賀県消防学校に新施設が完成した件について同県のホームページに掲載した。また、5月18日には新訓練施設完成記念式典が実施された。
同校の訓練施設は建築後40年が経過し、老朽化が進んでいたことから、同県が総事業費約10億円をかけ、多様化する災害や大規模災害に対応する訓練施設を整備したものである。
新施設は、総合訓練棟A、総合訓練棟B、水難救助訓練施設、転落・滑落・瓦礫下救助施設で構成される。
九州初!高層マンション等の共同住宅火災訓練施設
総合訓練棟Aは耐火造9階建てで、九州初となる高層マンション等の共同住宅火災対応訓練施設となっている。1階から6階までは主に訓練室となっているほか、7階から9階までは住宅室となっており、可変式の間仕切りとなっている。
また、総合訓練棟Bでは大雨時の増水・浸水対応訓練が可能であるほか、暴風雨体験設備を有する。そのほか、水難救助訓練施設や転落・滑落救助施設では、車両水没事故、転落・滑落車両からの救助訓練も可能だ。
同校は九州初となる施設を有していることから、より実践的な訓練の実施が期待される。

佐賀県ホームページ 佐賀県消防学校
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1259/bab-syoubou