金利差1%未満でも、約8割が借り換える結果に
住宅ローン専門金融機関のアルヒ株式会社(以下、アルヒ)は5月26日、全期間固定金利型住宅ローン「フラット35」を借り入れた後、再度「フラット35」に借り換えた者を対象として、借り換えた「金利差」に関する調査結果を発表した。調査人数は527人、調査期間は2012年12月から2016年2月まで。
住宅ローンの借り換えは、借り換え前後の金利差が1.0%以上の場合にメリットが生じやすいとされるが、調査によると、8割以上が金利差1.0%未満で借り換えを行っている結果となった。内訳は、金利差1.0%未満0.5%以上が約6割をとなったほか、金利差0.5%未満0%以上が約2割を占めた。
なお、借り換え前と借り換え後の金利差は、平均で0.73%となった。
借り換えまでの平均期間2.6年 積極的な借り換え多数
また、借り換え前の住宅ローン金利は平均で金利2.20%、借り換え後の住宅ローン金利は平均で1.47%となった。借り換えを実施した人の多くが2013年以前に借り入れを行っていたほか、借り換えまでの平均期間は2.6年であり、短期間で積極的な借り換えを行うケースが多い。
さらに、マイナス金利政策の影響もあり、2016年5月時点における「フラット35」の金利は、過去最低となる1.08%(返済期間21年以上、融資率9割以下)となっていることから、同社は、借り換えのメリットを享受しやすいタイミングとの見方を示している。

アルヒ プレスリリース(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000006567.html