マンションの新防災システム
芝浦工業大学 環境システム学科の益田幸宏准教授は、地震が起きたとき、「自分がいる建物に何が起きているのか」をリアルタイムに把握できる、防災情報システムを開発。企業や団体と共同で実装検討を進めている。
リアルタイムで建物の情報を
建物内の電気・ガス・水道・空調設備・エレベーター・パーキングにセキュリティや火災など、専用システム管理は個別で行われているため、災害時にそれらを統合し住民に伝えることはできない。
同開発により、建物内のどのシステムが作動中であるか、ライフラインの制限はあるかなど、リアルタイムで「精確な情報」を知ることが可能。住民の次の適切なアクションを促すことができる。
「とどまる防災」のために
地震が発生した後に慌てて屋外へ飛び出すことは危険だ。むしろ構造強化されている現在の建物にとどまり、落ち着いた行動を取ることによって、二次災害が防げるというのが現在の考え方だ。
同システムは2011年から開発が進められ、技術者や住民との話し合いなどを通して、世界初のトータル管理システムを実現した。今年からタワーマンションや再開発地区に導入されており、今後は公共・商業施設などへの導入と「とどまる防災」の普及を図る。
(画像はプレスリリースより)

芝浦工業大学のプレスリリース
http://www.shibaura-it.ac.jp/news/2015/40152235.html