潜在金利削減額のうち、実際の金利削減額はわずか5%
ネットを活用し、住宅ローン借り換えサービスを提供する株式会社MFSは1月30日、住宅ローン債務者へのマイナス金利の恩恵は限定的であると発表した。
この発表内容については、同社がネット上で提供する住宅ローン借り換え提案サービス「モゲチェック」の利用状況を分析した結果によるものだ。
同社は、マイナス金利の導入後における潜在的な金利削減額について、約9兆円と試算した。また、モゲチェックを分析した結果、実際に削減された金利削減額は約4400億円と試算した。実際の金利削減額は、潜在的な金利削減額のうち、約5%にとどまっている。
基準金利を引き下げた銀行は、ごく少数にとどまる
その理由としては、基準金利を引き下げた銀行が少ないことだ。同社の調べによると、変動金利の基準金利を引き下げた銀行は、全国120行のうちわずか5行にとどまっている。そのため、借り換えを行うユーザーが少ないのが現状だ。
同社は、基準金利を引き下げる銀行は限定的と予測しており、住宅ローン債務者がマイナス金利の恩恵を受けるためには、債務者自身が借り換えに動く必要があるとの見方を示している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社MFS(プレスリリース)
http://www.mortgagefss.jp/pressrelease/380/