特殊樹脂コーティングで防水性の低下を低減
フラッシュ紡糸不織布製品などの販売、加工等を行う旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツは11月1日、透湿・防水・遮熱シートの「デュポン タイベック シルバー」について、防蟻防腐剤の耐性が高い製品(以下、新製品)を新たに開発したと発表した。
新製品の特長は、新たな特殊樹脂コーティングにより、防蟻防腐剤に含まれる界面活性剤による影響を抑える点だ。
従来型の透湿防水シートは、防蟻防腐剤の界面活性剤の影響を受け、防水性が大幅に低下していたが、新製品は特殊な加工により、防水性が低下しにくくなっている。
50年相当の耐久性試験にも対応
これまでは、防蟻防腐処理が施された木材が外壁施工するまでに雨水にさらされた場合、透湿防水シートの効能が低下する事例が見られたが、新製品を利用することにより、木材が雨水にさらされたとしても、透湿防水シートの効果が低下しにくくなる。
そのほか、新製品は透湿・防水機能のほか、熱を反射する性質があること、さらに、50年相当の耐久性試験項目に対応する製品設計となっており、従来品と比較すると製品耐久性が向上している。
新製品は機能が向上したが、価格は据え置きとなる。今後は、順次従来品からの切り替えが予定されている。

旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ プレスリリース
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