
バスリエ株式会社は、浴室暖房器が設置されていない浴室を暖める方法を実験、その結果を公表した。近年増加している家庭浴槽での死亡事故は、ヒートショック現象によるものとされ、その原因は浴室と脱衣室の温度差にあるといわれている。
浴室内を温め湯温に近づければ、湯船に浸かった時のショックが緩和される。「浴室を湯気で暖める」方法を、2種類の方法で実験した。
実験内容
0.75坪タイプのバスルームにて同じ条件(バスルームの室温は13.5度、お湯張り設定温度を41度、追い焚き機能OFF)で検証した。
実験1は風呂蓋を外してお湯を張る方法、実験2はお湯張り後、桶で浴槽のお湯を床に撒く方法である。
検証結果
風呂蓋を外してお湯を張ると、室温は3.7度上昇(13.5度→17.2度)した。
お湯張り後、浴槽のお湯を床に撒くと、室温は4.0度上昇(13.5度→17.5度)、湯温は1.5度低下(41.0度→39.5度)した。
実験1と実験2では、浴室の温度差はさほど感じないものの、浴槽の湯温は、床にお湯を撒いた方が若干下がりにくいという結果になった。
今回の実験では、「風呂蓋を外してお湯を張った場合、お湯張り直後でも設定温度より1度下がる」こともわかった。この結果から、湯温の低下を考慮した温度設定にした上で、お風呂に入る前に床にお湯を撒く方法がより効率的と考えられる。
この実験結果は、マンション、戸建て、鉄筋、木造、築年数、広さなど環境によっても変わってくる。浴室を暖めるだけではなく、入浴での事故を防ぐためには、脱衣所にヒーターなどを置いて暖める、入浴前後の水分補給を十分に行う、などにも留意してたい。
(画像はプレスリリースより)

バスリエ株式会社 ホームページ
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