横浜市マンションで施工ミスによる傾き
横浜市西区にある「パークスクエア三ツ沢公園」は、2003年に完成した分譲マンション。
その「パークスクエア三ツ沢公園」において、2012年に、施工ミスにより建物が傾いていることが判明。建設会社である熊谷組と、販売会社である住友不動産は、2014年になって施工ミスを認め、今月20日に横浜市に報告書を提出した。
「支持層」に杭の一部が届かず
施工ミスが発覚した「パークスクエア三ツ沢公園」は、分譲直後から、渡り廊下の手すりがずれるトラブルが相次いでいたという。
そして、2012年になって、住民たちが不安に思い、民間業者に調査を依頼。その際に、建物の傾きが判明した。
通常、マンションを施工する際には、建物を支えるため、「支持層」と呼ばれる固い地盤まで杭を打ち込む必要がある。しかしながら、「パークスクエア三ツ沢公園」においては、支持層が深くなっている場所があったため、杭の一部が支持層まで届いていなかったという。
「パークスクエア三ツ沢公園」は、「宮ケ谷」という地名からも分かるように、もともと谷だった場所に土を盛り、平らにした造成地。開発が進む都市部においては、そのような土地は珍しくなく、支持層が深くなってしまう例はよくあること。
「パークスクエア三ツ沢公園」においては、そのような点に十分な配慮がなされていなかったようだ。
住民らには現場責任者から詳しい経緯を説明
「パークスクエア三ツ沢公園」の住民たちに対しては、今月16日、住民説明会を実施。
住民説明会では、杭の工事を担当した現場責任者の経験が浅かったこと、これまで問題が出ていなかった別の棟も合わせると、支持層まで届いていなかった杭は15本だったことなどが、住民たちに説明された。
なお、今回の件について横浜市の担当者は、「建築基準法的に、まずは、違反か、違反でないかを判断する」と述べている。

横浜市ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/熊谷組ホームページ
http://www.kumagaigumi.co.jp/住友不動産ホームページ
http://www.sumitomo-rd.co.jp/