カビ発生予報クラウドシステム開発
東京エレクトロンデバイス株式会社は、屋内環境を測定し、データをインターネット経由で収集、カビの発生環境の分析、管理、予報を通知するシステム「カビ発生予報クラウドシステムMold Forecast System」を開発、11月10日より実証実験を開始したと発表した。
建物施設維持費用や人体への影響を及ぼすカビの発生を最小限にとどめる、屋内環境改善システムだ。
人体への影響を最小限に
カビの種類は現在8万種類以上と言われており、皮膚や気管支炎などに影響を与え、アレルギーを引き起こす原因となっている。
今回、同社が開発したシステムは、クライアントの屋内数カ所に室内環境センサーを設置、カビを餌とするダニ類や微細昆虫類の活動状況をデータとして収集し、通信ネットワークを経由してデータを蓄積。環境生物学研究所が考案した数式アルゴリズムを使って、カビ発生予報として利用者に通知する仕組みだ。
カビ発生前の対策が可能
室内の多くはカビが目に見える状態となってから防カビ剤などを塗布して保護しているが、このシステムではカビ発生前に微生物の活動状況を検知することにより、事前の対策が可能になる。そのため防カビに必要な修繕費用を最小限に抑え、建物維持費用の節約にも寄与する。
実証実験後は、公共、商業施設や住宅、マンションなどをターゲットに2015年1月からのアプリケーションサービスを開始する予定。
(画像はプレスリリースより)

東京エレクトロンデバイス株式会社のプレスリリース
http://www.teldevice.co.jp/news_release/2014/press_141105.html