長谷工コーポレーションが、分譲マンションで「BIM」展開
株式会社長谷工コーポレーションは、この度、分譲販売を実施する「ブランシエラ板橋西台」において、新設計手法「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」を、企画設計から実施設計、販売手法まで活用した。
これにより、マンション品質のさらなる向上が図られた。
「長谷工版BIM」の特長
「BIM」は、コンピューター上に作成された3次元の建物デジタルモデルに、属性データを加えた建築物におけるデータベース。
長谷工コーポレーションでは、BIM活用を推進する体制を、2012年10月に整備。それ以来、企画設計や実施設計での活用を推進。さらには、施工図との連動にも成功した。
長谷工コーポレーションは、マンション建設において、設計・施工比率が100%に近いとされている。そんな長谷工コーポレーションがこのBIMを活用することで、そのメリットを最大限に活かすことが可能となる。
長谷工コーポレーションは、BIMを活用して、以下のことを実施する。
(1)設計図書(意匠・構造・設備・外構など)、販売用図面、施工図などの図面データを一元化
(2)マンション建設大手ならではの設計・施工ノウハウを規格化し、BIM部品で整備
(3)オリジナルツールの開発(マス自動配置、地盤地形形成、概算コスト連携、改正省エネ対応、積算数量出力、仮設積算出力など)
(4)長谷工グループのビジネスモデル全域で活用(順次展開)
(プレスリリースより)
「長谷工版BIM」のメリット
「長谷工版BIM」の活用でもたらされるメリットは、以下の通り。
・図面の整合や干渉チェックが容易になり、マンション品質の向上(整合性のさらなる向上)
・設計データの「見える化」により事業推進の迅速化(合意形成の促進)
・データの一元化により販売等への活用が可能(データの高次利用)
・生産ツールを超えたマンションのビジネスモデル全領域での活用
(プレスリリースより)
今回、「ブランシエラ板橋西台」を販売するにあたっては、販売センターで、BIM設計データを初採用した、最先端の販売手法を導入。BIMによるバーチャル住空間を、専用PC、大型モニターおよびミニシアタールームで体感してもらうことが可能となった。
長谷工コーポレーションは今後、自社が設計・施工するすべての物件において、「長谷工版BIM」の2016年度の導入を進めていく方針。さらには、管理・修繕を含めて、グループ内での活用も推進していく考えを示している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社長谷工コーポレーションによるプレスリリース
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