大規模修繕工事の思わぬ『落とし穴』植栽枯損や景観悪化を未然に防ぐ小冊子マニュアル
大規模修繕工事によって起こりやすい樹木の枯損や景観悪化を未然に防ぐための事前対策や確認項目、復旧技術などの実践ノウハウをまとめた40頁の小冊子マニュアルが管理組合を対象に無料配布される。
これは分譲マンション・団地の植栽管理事業を推進する東邦レオ株式会社が作成し、配布するもの。
(画像はプレスリリースより)
長期修繕計画に基づく大規模修繕工事は不可欠
平成24年末時点におけるマンションの居住者は、日本全国で約1,450万人、約590万戸にのぼる。
良好な居住環境を確保し、資産価値の維持・向上を図るためには20~30年の単位の継続的な修繕工事の実施が不可欠である。国土交通省が本年4月に発表した「平成25年度マンション総合調査」によると89%のマンションで長期修繕計画を作成している。
大規模修繕工事は外壁修繕や設備の取替え、防水改修などの工事のことで、数ヶ月にわたって行われる。築年数によっても異なるが、およそ12年から15年に1度の頻度で実施されることが多い。
緑の美観を損ねてトラブルにも
しかし、大規模修繕工事によって、かえって外構・エントランスの緑の美観を損ねてしまうケースもある。外構の植栽地は足場工事や資材置き場に利用され、職人の出入りによって土が固まり根が酸欠を起こしたり、日照不足による生育不良、雨水流入カットによる水不足に陥ったりするなどして植物が弱ってしまうからだ。
『仮設物の撤去に伴う植栽の枯損復旧は発注者(管理組合)負担』と特記仕様に記載されている場合もあり、植物の枯損が隠れたトラブルポイントとなっている現状もある。
景観を維持して資産価値を高める
同社では、大規模修繕を検討している管理組合を主対象に、これまでの緑づくりの見識を活かし植栽の枯損や景観悪化によるトラブルを未然に防ぐための小冊子マニュアル『マンション植栽/実例から学ぶ大規模修繕の進め方』を作成、10月31日(金)より希望者に無料配布することとした。
小冊子はカラー40ページ。未然にトラブルを防ぐためのポイントを写真付で解説していることが特徴だ。大規模修繕時における緑地保全について工事会社への入札前、契約前の確認項目や植栽復旧仕様作成の内容、修繕工事期間中の散水対策だけでなく、大規模改修に伴う緑地自体のバリューアップ改修の事例も記載。

クリエイティブグリーン
http://www.mansion-green.jp/
プレスリリース(バリュープレス)
http://www.value-press.com/pressrelease/132843