さくら事務所が「マンションの防災対策ポイント」を発表
東京都のさくら事務所は、個人向け不動産コンサルティングや、ホームインスペクション(住宅診断)を提供する、いわば「不動産の達人」として活動している。
そんなさくら事務所が、9月の防災月間を機会に、「万が一に備える!マンションの防災対策ポイント」を公開した。
災害時の共用部分は居住者全体に影響!
マンションで災害が起こった場合、対応の遅れや混乱から、思わぬ影響が出てしまうこともある。そんな事態を回避するため、日ごろから防災対策に取り組む必要がある。
さくら事務所はまず、建物が所有者の共有物であることを意識すべきだという。たとえば廊下や外壁などは、居住者全体の共有物であり、災害時に不具合が生じた場合、耐力不足で崩れてしまったりすることがある。
また、避難経路となるバルコニーにおいては、隔て板の前や避難はしごの下などに、植木鉢などの障害物があっては、避難の妨げになる恐れもある。
そこで、日ごろからチェックしておきたいのが、外壁のひび割れや外壁タイルの浮き、剥離、また、窓ガラスや避難ハッチ、隔て板、ドアやサッシ枠の強度など。アフターサービスや大規模修繕などに合わせて、これらの項目をチェックしてみるのもいいようだ。
独自の防災マニュアルは必須!
さくら事務所はさらに、災害時のために、マンション独自の防災マニュアルを用意しておく必要があるという。独自のものでなければ、万が一の災害時に、対応できない可能性があるからだ。
それは、防災訓練においても同じで、独自の防災訓練をしたうえで、地域と連携した防災訓練をおこなえば、より完璧な備えとなるようだ。
その他にも、子どもや高齢者の有無、閉じ込められている住人がいないかをチェックするための居住者名簿や、災害時のための水質を確保するため、受水槽で水を確保するなどの対応も求められるという。
管理組合で、しっかりマニュアルや名簿などをチェックし、メンテナンス結果を理事会で回覧するなど、万が一の災害に、日ごろから備えていくことが大切なようだ。

株式会社さくら事務所「万が一に備える!マンションの防災対策ポイント」
http://www.s-mankan.com/information/904.html