熱を蓄える壁?
宮城県に本社がある株式会社北洲は8月7日、太陽熱や夜間の冷気を蓄熱して省エネを図る塗り壁材「エコナウォール25」の発売を開始した。
(画像はプレスリリースより)
世界初! 蓄熱内装材
室内気候研究所の主席研究員で工学博士の石戸谷 裕二氏が、民間企業の共同研究チームと技術提携。開発された「iWall 構法」を実用化したものが「e-プラスター」。世界初の蓄熱内装材だ。
太陽熱や夜間冷気を利用して省エネ
「エコナウォール25」は、「e-プラスター」と「潜熱蓄熱材」を混合させた塗り壁材。室内に取り込んだ太陽熱や、夜間の冷えた外気を、蓄熱・放熱して室内の温度を調節する。
冬の日射熱を夜間の暖房に活用したり、オーバーヒートを抑えたりすることで、20~60%の省エネを実現。室内に塗る(左官施工)だけで、大幅な省エネルギーと快適な室内環境が可能となる。
(画像はプレスリリースより)
室内の温度差、行動量にも影響?
慶應義塾大学 伊香賀研究室の実験結果によると、室内の温度差が10℃以上になると、居間での行動量が1,400歩ほど減少するとのこと。
近年、住宅などの「人工環境」の中で過ごすことが増えている中、室内の温度差を小さくすることで、身体活動の活発化につながることも期待される。
さらに、「調湿効果」にも優れ、冬の乾燥や夏場の湿気の多さを抑制。インフルエンザの予防も期待できる。
蓄熱量が異なる2タイプ
エコナウォールには、容積蓄熱量が異なる2つのタイプがある。「エコナウォール25S」の容積蓄熱量は、35.5MJ/m3。一方の「エコナウォール25B」は、19.8MJ/m3。
価格は、「25S」が1袋(15 kg)40,000円、「25B」が28,000円。(価格はいずれも税抜き)
伝統的な左官による塗り壁は美しく、耐久性にも優れている。施工も容易なため、マンションのリフォームにもおすすめだ。

北洲のニュースリリース
http://hokushu.net/news/20140807.html「エコナウォール25」
http://www.hokushu.net/kenzai/recommended_materials/室内気候研究所(iWall 研究会)
http://iwall.jp/