「晴」が減少、悪化地域が急増。価格上昇に失速感
株式会社東京カンテイは25日、2014年5月度のプレスリリースにて中古マンションの価格天気図を発表した。
中古マンション価格天気図
これは全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。30㎡未満の住戸、事務所・店舗は含まない。
「天気マーク」は、晴マークは価格が上昇傾向にあること、薄日マークは価格がやや上昇傾向にあること、曇マークは価格が足踏み傾向にあること、小雨マークは価格がやや下落傾向にあること、雨マークは価格が下落傾向にあることを示す。
天気概要
プレスリリースによると全国の天気概要について、2014年5月は「晴」の地域が前月の18から12に減少している。「雨」は1から3地域に増加、「小雨」は6から5地域に減少、「薄日」は14から17地域に拡大し、「曇」は8から10地域に増加した。
依然「晴」や「薄日」が多くはあるが、天候は悪化し始めていることが見て取れる。特に4月以降、天候は急速に悪化に転じたことがわかる。消費増税後の市況悪化が天候に反映していると考えられる。
前月から天候が悪化したのは10→19地域とほぼ倍増、改善は10→7地域に減少している。
価格の推移
都道府県別中古マンション70㎡換算価格の推移においては、首都圏での価格の平均は前月調査と差がなかったものの、東京都で前月比0.6%上昇した以外は神奈川県が0.1%、千葉県で1.1%、埼玉県で0.7%の下落となった。
近畿圏、中部圏の都市圏でも軒並み下落した。
地方圏でも下落が目立つ結果となったが、九州圏では上昇した県が多くなった。

株式会社東京カンテイプレスリリース
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/WR201405.pdf株式会社東京カンテイ
http://www.kantei.ne.jp/