マンションの2013年不動産価格指数は上昇傾向
国土交通省は「不動産価格指数(住宅)の確報(平成25年4月から6月分)」を公表した。これは、年間約30万件の住宅・マンション等の取り引き価格情報および鑑定評価員が実施した現地調査を基に作成した、平成25年4月から平成25年6月分の不動産価格指数だ。
(画像はプレスリリースより)
住宅総合、更地、建物付土地、マンションの4分類について月次で集計、全国・ブロック別・都市圏別に四半期ごとに公表され、発表された数値は2008年度(2008年4月~2009年3月)の平均値を100として指数化されている。
それによると、全国の2013年不動産価格指数は住宅総合の4月が前年同月比1.2上昇の96.2、5月が前年同月比2.0上昇の96.1、6月が前年同月比1.9上昇の96.7となり、今回発表された4、5、6月すべての月で前年同月よりも上昇する結果となった。
建物付土地は93.6(4月)、95.2(5月)、95.3(6月)、マンションは107.6(4月)、108.6(5月)、110.6(6月)で住宅総合と同様にすべての月で前年同月よりも上昇した。
更地については4月が前年同月比1.8下落の89.9、5月が前年同月比1.8下落の87.4、6月が前年同月比1.5下落の88.4となり、3ヶ月すべてにおいて前年同月から下落する結果となった。なお、マンションは2010年1月以降、すべての月で100を超えている。
都市圏別の不動産価格指数
南関東圏については、住宅総合の4月が前年同月比0.5下落の95.4、5月が前年同月比0.8上昇の95.9、6月が前年同月比1.5上昇の96.5となった。
更地は92.3(4月)、89.2(5月)、89.2(6月)で3ヶ月連続で前年同月から下落、建物付土地は90.0(4月)、92.4(5月)、93.4(6月)で3ヶ月連続で前年同月から上昇している。マンションについては103.8(4月)、105.5(5月)、106.9(6月)となり、2010年12月以降連続で100を越えている。
名古屋圏については、住宅総合の4月が前年同月比1.8上昇の96.5、5月が前年同月比1.1上昇の91.8、6月が前年同月比5.7上昇の96.1という状況で、すべての月で前年同月よりも上昇する結果となった。
なお、更地は96.1(4月)、89.4(5月)、99.9(6月)、マンションは114.4(4月)、110.0(5月)、114.2(6月)で、3ヶ月すべての月において前年同月よりも上昇しており、マンションは4ヶ月連続で110を越えている。建物付土地は91.8(4月)、89.6(5月)、89.1(6月)だ。
京阪神圏については、住宅総合の4月が前年同月比0.7上昇の96.5、5月が前年同月比5.3上昇の100.7、6月が前年同月比2.1上昇の97.6、3ヶ月すべての月で前年同月から上昇し、100を超えたのは2008年11月の100.3以来となる。
更地は89.8(4月)、89.7(5月)、87.2(6月)となり、すべての月で前年同月から下落、マンションは4月が前年同月比2.9上昇の109.5、5月が前年同月比3.1上昇の111.8、6月が前年同月比6.9上昇の113.3となっている。建物付土地は92.3(4月)、99.6(5月)、96.6(6月)という状況だ。

不動産価格指数(住宅)の確報(平成25年4月から6月分)
http://www.mlit.go.jp/common/001044373.pdf