建替え円滑化法を活用。さいたま市、老朽化対策で初
埼玉県さいたま市にある大宮高鼻町ハイツマンションの建替組合は現在、マンション建替え円滑化法を活用し、老朽化したマンションの建て替え事業を進めている。
約2倍の規模へ
当該マンションは、区分所有者らが、老朽化したマンションの建て替えに向けて検討を進め、13年9月に建替組合を設立した。都市設計連合が事業の支援業務を担当している。
建て替え後の規模はRC造14階建ての、延べ面積8397㎡、約100戸となる予定だ。既存マンションの規模はRC造7階建てで延べ面積4453㎡、52戸であるため、ほぼ2倍になる計算だ。
施工者は未定であるが、2015年2月の着工、16年9月の完成を目指している。設計は花岡都市建築設計が担当する。建て替え後は参加組合員の大和ハウス工業がマンションを販売する。
先進事例として注目
さいたま市では、都市計画道路の用地買収に伴うマンションの建て替えによって円滑化法を活用した事例はあるが、マンションの老朽化を理由に同法を活用するのは今回が初めてとなる。
高度経済成長期に建設された多くのマンションが老朽化し更新期を迎える中で、さいたま市内で同法を活用する先進事例として注目されている。
建て替え事業の実施状況
都市計画連合が支援し、建て替えが完了したマンションは、東京都、神奈川県ですでに3棟あり、現在事業が進行中の物件も関東圏を中心に7件ある。
なお、国土交通省が発表しているマンション建て替え事業の実施状況は平成25年4月1日現在において、円滑化法に基づく建て替えを実施中のものは17件である。

都市設計連合
http://www.udu-tatekae.jp/国土交通省マンション建替え事業の実施状況(平成25年4月1日現在)
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/tenpu/