需要は住宅地から、市内中心部へ
東京カンテイが5月7日に発表した「中古マンションの流通事例シェアランキング」で、近畿圏、愛知県、福岡県の流通事情を分析している。
これによると大阪市と神戸市の中古マンション需要が、市内中心部へと移行していることがわかった。
名古屋市や福岡市も同様の傾向が見られ、各エリアの中心部に新築マンションの供給が増えたため、その数年後には中古マンションの流通が増加、中心部の市場が活性化するという構図ができている。
(画像は、東京カンテイのホームページより)
タワーマンションラッシュで大阪市の流通が活性化
特に大阪府では、以前人気の高かった北摂エリアから、大阪市中心部への人気の移行が顕著だ。
かつて北摂は住宅地として人気エリアだったが、2008年以降、大阪市内で再開発やタワーマンションの分譲が相次いで行われたため、市内の人気が急速に高まった。
兵庫県では、西宮市の人気が依然として高いが、尼崎市も上位ランキングの常連の地位を保っている。また、神戸市内では東灘区の人気が高まり、1位の西宮市に肉薄する勢いだ。兵庫県の中古マンション流通市場の活性化がうかがえる。
愛知県では例年、名古屋市中心部の千種区と中区の人気が集まる。一方で、岡崎市が常に上位にランクインするなど、名古屋市以外のエリアも人気が高い。特に、トヨタ自動車のお膝元と言われる西三河地区が常にトップテンにランクインする特徴がみられる。

株式会社 東京カンテイのプレスリリース
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