都心の新築マンション供給量の増加が、中古市場にも寄与!!
株式会社東京カンテイは5月7日に、『都府県別中古マンション行政区別流通事例数シェアランキング』を発表した。首都圏においては、新築マンションの供給が、中古市場の活性化に寄与している模様だ。
(画像はプレスリリースより)
東京都は、上位全てを23区が占めている。2000年以降に増した新築マンションの都心集中化と、経済不況による地価下落の要因が重なり、23区内に家を構えることができるようになった。そのため、23区内で中古マンションストックが増加したことが上位独占の原因となっている。
1位と2位は世田谷区と港区が競っているが、ストックの絶対数の多いところが上位に入る傾向にある。特筆すべきは江東区だ。2000年以降に湾岸タワーマンションを建設してきたため、年々ランキングを上げ、シェアも4%台から5%台へと拡大させている。
神奈川県で安定して高順位をキープしているのが横浜市港北区だ。港北区は港北ニュータウンからの豊富な中古マンション供給があり、更に住環境も年々整備が進んでいることから人気の地域となっている。
急上昇しているのが横浜市中区であり、2003年は7位だったのが順調に順位を伸ばして2013年には2位となっている。ここは県行政の中心であり、中華街や山下公園といった人気スポットのある地域だ。
千葉県・埼玉県は都心とのアクセス環境が鍵!!
千葉県のランキングは、あまり変化がないのが特徴。特に上位4位は全く変化がなかった。1位の船橋市と2位の市川市はシェアを拡大し続けている。これは、東京に通勤する千葉都民の都心へのダイレクトアクセスを可能にする交通利便性の良さが要因である。
埼玉県もランキングに大きな変化はないが、特筆すべきは川口市だ。中古マンションの流通シェアは群を抜いているが、それだけではなく拡大し続けている。この原因も千葉県と同様、東京へのアクセスが良いところにある。また、川口市ほどではないが、所沢市も安定して2位をキープしており、両市で中古流通数の20%以上を占めている。

東京カンテイ
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