穴吹コミュニティがマンション管理会社初の防災訓練開催
2015年3月6日(金)、大京グループの株式会社穴吹コミュニティが、マンション管理会社で初めてとなる、「シェイクアウト訓練」を開催した。
この防災訓練は、全国各地の穴吹コミュニティが管理を受託するマンションや、大京グループ会社で実施され、マンション居住者、グループ会社の従業員やその家族らが、各地で訓練に参加した。
米国カリフォルニア州発祥の防災訓練
今回穴吹コミュニティが開催した「シェイクアウト訓練」は、米国カリフォルニア州発祥の防災訓練。
個人の自主性を尊重する、新しい一斉防災訓練として生まれた「シェイクアウト訓練」では、訓練前に前もって登録した参加者が、時間になったら一斉に、それぞれの場所で地震時の安全確保行動をとるというもの。
地震の際の安全確保行動は、「まず低く、頭を守り、動かない」。この行動を身につける機会として、全国で「シェイクアウト訓練」は実施されている。
日本には、この「シェイクアウト訓練」を推進するものとして、「ShakeOut提唱会議」がある。昨年、日本シェイクアウトに参加登録した人は、4,453,244名。今年はすでに、110万人を超える人が登録している。
東日本大震災を前に「シェイクアウト訓練」が開催
穴吹コミュニティは今回、東日本大震災が起きた3月11日を前に、「シェイクアウト訓練」を開催。
3月6日(金)に開催された訓練は、東海、東南海、南海の3つのトラフを震源とする3連動巨大地震が、午後2時10分に起きたと想定して実施され、全国の約7,000人の事前登録者が、各地で訓練に参加した。
当日参加者は、スマートフォンの訓練用アプリから流れる訓練用緊急地震速報などを合図に、訓練をスタート。その場で1分間の安全行動をとった後、「プラス1訓練」で、家具類の転倒防止対策や備蓄品のチェック、家族の緊急連絡網などの確認をおこなった。
東京消防庁協力のイベント開催も
また、「シェイクアウト訓練」が実施された3月6日(金)には、穴吹コミュニティの関東支社が入居する株式会社アステージ 本社ビルにおいて、東京消防庁と大京グループとの合同イベントも開催。
このイベントは、「シェイクアウト訓練」に前後する形で実施され、従業員たちが、「地震ザブトン(地震シミュレーター)」の体験、事務所内の家具類の転倒対策チェックをおこなった。
東京消防庁が発表した内容によると、都内住宅の家具固定率は、東日本大震災後の2012年が最も高く、それ以降は減少傾向にあるという。
東京消防庁では、マンション管理会社と連携して、この家具固定率を2016年3月末までに60%引き下げることを目標に設定。今回開催された合同イベントは、そのための初めてのイベントとなった。
今後は居住者個々の「自助力」向上をサポート
今回「シェイクアウト訓練」を実施した穴吹コミュニティや大京グループでは、これまで、マンション管理組合の「共助力」をサポートするべく、管理組合の防災備蓄や防災訓練、震災対応マニュアルの整備などをおこなってきた。
そんな穴吹コミュニティと大京グループは、今回の「シェイクアウト訓練」をきっかけに、居住者個々の「自助力」を高めるためのサポートもおこなっていくことを決意。
今後は、東京消防庁や日本シェイクアウト提唱会議などと連携しながら、「シェイクアウト訓練」などに取り組んでいく考えだという。
(画像はニュースリリースより)

大京グループによるニュースリリース
http://www.daikyo.co.jp/dev/files/20150311.pdfThe Great Japan ShakeOut
http://www.shakeout.jp/