大和ハウス・フジタ協同開発第五弾
大和ハウス工業株式会社と、株式会社フジタは、中低層から高層マンション、物流倉庫など、大型物件に適合する耐震・制振部材「DUAL CORE BRACE(デュアルコアブレース)」を協同開発し、2015年3月より採用を開始する。
大型建築に対応する耐震・制振部材の銅材技術
同技術は、開発された建築技術を第三者の立場から評価・認定する、一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得。
耐震部材に高強度銅材、制振部材には芯材として建築用圧延銅材、強度よりも靱性のある定降伏点銅材などを追加している。また部材構成、接合部形状の改善で、設計のバリエーションや施工性が向上する。
さらに地震力に抵抗する芯材を拘束材(角形銅管)、アンボンド材(絶縁材)で挟み込み、試算では震度6強を20回程度繰り返しても座屈しない優れた耐震・制振性能を発揮した。
エネルギー吸収型で建物の変形を軽減
地震エネルギーを吸収するため、大地震が起きても柱や梁などの主要構造の損傷が軽減され、建物の変形を20~50%に抑えることが可能。
両社が協同で取り組んでいる「シナジー開発」は、今回が第五弾目となる。今後もそれぞれの技術を生かしながら、技術開発、商品開発の積極的な取り組みを行っていく。
(画像はプレスリリースより)
大和ハウス工業株式会社のプレスリリース
http://www.daiwahouse.co.jp/release/20150323090916.html