日立製作所らがインドの高級マンション向けエレベーターを大口受注
2015年2月16日(月)、株式会社日立製作所、日立エレベーター・アジア社、日立リフト・インディア社が、インド・ムンバイで建設中の高級マンション向け高速エレベーター58台を大口受注したことを発表した。
インドにおける最大級の大口案件
今回日立製作所とともに高速エレベーター受注を発表した日立エレベーター・アジア社は、日立製作所の東南アジア・インド・中東地域における昇降機事業の統括会社。
また、日立リフト・インディア社は、日立製作所が2008年1月に設立した会社で、インドにおける昇降機事業をおこなっている。
今回、日立製作所とこれら2社は、インド・ムンバイで建設中の高級マンションに向けて、分速240mの高速エレベーター46台を含む58台のエレベーターを受注した。
世界トップクラスの設備を有する高級住宅プロジェクト
今回日立製作所らが一括受注したのは、インド・ムンバイで現在建設中の高級住宅プロジェクトCrescent Bay向けの高速エレベーター。
Crescent Bayは、インド・ムンバイに2018年に竣工予定の高級マンションで、インド国内で最もデザイン性の高い住宅のひとつとして注目を集めており、多くのデザイン関係の表彰をすでに受賞している。
また、その設備は世界トップクラスとなり、住居スペースのほか、空中庭園、プール、ジョギングコース、屋内遊技場、スパなどがそろっている。
今回日立製作所らは、このCrescent Bayに向けて、利用者がより高い満足度を感じることができる機能を備えた、高速エレベーター58台を受注した。
満足度の高い機能が充実
日立製作所らが受注した高速エレベーター58台は、以下の充実した機能を有しているもの。
・地震による初期微動
・主要動を検知し最寄階に迅速に乗りかごを避難させる地震時管制運転装置
・エレベーターの運転状況に応じて発生する回生電力を活用して消費電力を低減する回生システム
・学習した運転パターンをもとに利用者の動きを予測して複数台のエレベーターを効率よく配車する将来予測知能群管理システム
・乗り場ボタンを押すと最適なエレベーターを予約し、該当号機のランタンが点灯する即時予約システム
(ニュースリリースより)
日立製作所はこれまで、中国やシンガポール、タイなどの昇降機製造拠点などと連携することで、さまざまな都市で昇降機事業を展開してきた。
今回大口受注したインドでは、昇降機市場が急速に拡大している。日立製作所は今後、そんなインドの昇降機市場に向けて、これまで以上に安全・快適な昇降機を提供していく考えだ。
(画像はニュースリリースより)

株式会社日立製作所らによるニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/02/0216.html