2014年実施の「リノベーション、DIYに関する意識調査」
株式会社リクルート住まいカンパニーでは、2014年9月に「リノベーション、DIYに関する意識調査」を実施し、結果の概要を2014年12月17日付のプレスリリースで発表した。
今回の調査は住宅の購入、建築を検討している人のリノベーションやDIYに関する関心やニーズを把握する目的で行われたもので、首都圏や東海圏、関西圏、札幌市、仙台市、広島市、福岡市といった都市部に在住の20歳以上70歳未満の男女を対象としている。
なお、同様の調査は2012年にも行われており、調査報告では前回の結果との比較にも触れている。
リノベーションへの関心の高さはマンション戸数の割合とも関係?
調査結果によると、「リノベーション」という言葉は95パーセントの人が認知している。言葉も内容も知っており、なおかつ関心を持っている人は全体の半数を占めている。
2012年の調査結果では「リノベーション」の認知率は85.5パーセントであり、前回よりも大幅に上昇したといえる。
地域別では、首都圏、札幌、福岡でとくに関心が高い。リノベーションはマンションの専有部に対して行われることが多いことから、総世帯数に占める分譲マンション戸数の割合が高いこれらの地域でリノベーションへの関心が高まっていると同社では分析している。
リノベーションの魅力についての調査では、2012年には「ローコスト」がトップだったが、2014年は「自分らしさの表現」がトップとなった。
リノベーションのメリットについて、立地の良さや工事完了までの期間の短さ、古い建物の味わいなどの選択肢もある中から、「自由設計で住空間に自分らしさを表現できること」を選択する回答者は、とくに20代に多くみられた。
また、2014年の調査では67.9パーセントの人がリノベーションを検討する意向を示し、2012年の56.9パーセントよりも11パーセント上昇している。
日曜大工のイメージから、おしゃれで手軽なイメージへ
同時に行われたDIYに関する調査では、90.7パーセントの人が「DIY」という言葉を認知。
20代は「おしゃれ、かわいい、かっこいい」「女性向き」「楽しい、ワクワク」など、気軽に楽しめるイメージを強く持っているのに対し、50代、60代では「男性向き」「技術の習得が必要」「日曜大工」などのイメージを強く抱いている。
やってみたいDIYの種類に関しては、20代では「キッチンをデコレーションする」「壁にテープを貼るなどしてデコレーションする」「家具を塗装する」などへの関心が高い。
対して50、60代では「備え付けの照明器具を交換する」「壁にフックやコートハンガーを取り付ける」「蛇口やシャワーヘッドを交換する」への意向が高い。
DIYの各作業において意向上位の「照明器具の交換」や「蛇口やシャワーヘッドの交換」については、やってみたい理由として「意外に簡単(そう)だったので」がもっとも多かった。
「壁へのフック取り付け」、「棚の取り付け」、「デコレーション」、「ペイント」をなどでは、「DIYを行うことが楽しい(楽しそう)ので」という意向理由が多かった。
今回の調査結果は、リノベーションやDIYへの関心の高まりが、立地条件のよい物件を安く手に入れ、楽しみながら好みの住居に作り替えて自分らしい生活をしたいという意向の高まりに結びついていることを伺わせるものとなった。
(画像はプレスリリースより)

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
http://www.recruit-sumai.co.jp/press/141217_renovation_DIY.pdf