ペットと言えば?
『ペットOK』のマンションは年々増加している。ペットと聞いてすぐに頭に浮かぶのは犬、猫、ハムスター、うさぎだろうか。ペットショップやホームセンターのペットコーナーなどで、同じくらい人気なのが「観賞魚」。
日本では庭先の貯水スペースで悠々と泳ぐ錦鯉も思い浮かぶが、金魚や熱帯魚などの姿形や色の美しさに心和む方も多いだろう。
(画像はプレスリリースより)
「観賞魚の子供への効果」を公表
観賞魚用品メーカーのジェックス株式会社は、岐阜大学などとの共同研究で、「観賞魚の子供への効果」についての行動分析実験を実施。その結果、観賞魚には子供の想像力を豊かにする効果があると発表した。
実験の概要
実験ではまず、幼稚園に2つの水槽を設置。1つの水槽に「小型の熱帯魚」を、もう1つの水槽に「金魚」を入れた。そして、園児の行動を2年ほどの期間観察したところ、子供たちは「観賞魚」に対して強い関心を示した。
特に、「金魚」に対して、「小型の熱帯魚」よりも2カ月長く、高い関心を待ち続けたことが判明。さらに「金魚」の水槽では、子供たちが魚に名前を付けたり、「魚のお話」を作ったりする行動も見られた。
子供たちの「金魚」の水槽に対する関心の背景として、色や形などで1匹1匹を判別しやすかったことや、金魚がふだんから親しみのある魚であることが挙げられる。
マンションでも飼育しやすい「観賞魚」の存在
さらにジェックスでは、犬や猫との比較にも言及。「観賞魚」は小さなスペースで複数を飼育でき、他の動物からの介入も少ない。そのため想像を広げることが容易で、水槽内で泳ぐ金魚の物語を作りやすかったと想定した。
「生き物の飼育が子供の情操教育に効果がある」とよく耳にする。今回の研究結果は、“観賞魚”の存在が子供たちに影響をもたらすことを検証した数少ない例となる。ジェックスでは、「観賞魚」は子供たちの想像力を育て、豊かにすることを再確認した、とコメントしている。

プレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/44473ジェックス株式会社
http://www.gex-fp.co.jp/index.html