管理組合の総会に「e投票」を導入
株式会社グラントは2月28日、三菱地所コミュニティ株式会社と基本契約を結び、携帯電話やパソコンで投票できる「e投票」(特許第5320529号)による総会の支援業務を開始した。
(画像はプレスリリースより)
分譲マンションでの正式導入は初めて
「e投票」の正式な導入は、分譲マンションでは初めて。全国初の事例となったのは、神奈川県相模原市の『ミッドオアシスタワーズ』。総会は3月9日に開催された。
『ミッドオアシスタワーズ』では1月に、電子投票によるアンケートを実施。705戸中293戸がスマートフォンなどで回答を寄せ、回収率は41.5%。前回の紙媒体によるアンケートの回答率28.3%を大幅にこえた。
さらに、「電子投票システムは便利ですか?」との問いに、97%が「はい」と回答。電子投票に対して住民の抵抗感が少ないことが分かった。
サービス開発の背景
区分所有法により、マンション管理組合の総会では、コンピューターなど電子的な方法によって出欠連絡・委任・議決権行使などができるように法律が整備されている。
「e投票」は、クラウド形式のシステムで、利用者側でサーバーを設置する必要がないため、低コストでスピーディーな導入が可能。
管理組合と住民のメリット
スマートフォンなどの携帯電話、パソコンを用いて、電子投票サービスをクラウドから利用するため、個人の投票内容は第三者に分からない。プライバシーも確保されるため、総会開催前の出欠連絡、委任、議決権の行使ができる。
さらに特徴的な機能として、総会の開催時にもスマホ・携帯からの投票ができるため、挙手をして発言しなくても意思表示が可能。アンケート機能も充実しており、住民の意見収集が簡単に行える。
(画像はプレスリリースより)
管理会社のメリット
総会の開催に向けて、パソコンから定形的に作業を進めることができるため、準備作業が大幅に軽減され、郵送コストも削減。また、出欠連絡、委任、議決権行使の状況が自動集計されるため、総会の成立状況が一目で確認できる。
会場での投票には、投票用紙に印刷されている『QRコード』を利用。議案ごとに即時集計でき、集計の手間も少なく、議事録の作成も容易。「簡単」「安心」「公平」に総会を進めることができる。

プレスリリース
http://www.dreamnews.jp/press/0000089334/