東急電鉄初めてのシェアハウス
東急電鉄株式会社は、代官山に子育て支援をコンセプトとしたシェアハウス「(仮称)『みんなで子育て』シェアハウス」を賃貸住宅事業の新たなる取り組みとして、2014年3月に開業を予定している。
この物件は、東急東横線代官山駅から徒歩2分、もしくはJR山手線・東京メトロ恵比寿駅から徒歩11分の場所にある渋谷区が所有している旧職員住宅の土地・建物を、東急電鉄が借り受けた。その後、リノベーションを行い、シェアハウスとして運営する。この物件は東急電鉄で初めてのシェアハウス物件となり、地上鉄筋コンクリート造りの4階建てのワンルーム21戸からなる物件である。
シングルペアレント(ひとり親)と子育てを応援したい人をメインターゲットにして、「こどものために。自分のために。そしてみんなのために。」をコンセプトに、子供のあるなしにかかわらず、入居者同士が支え合いながら「みんなで子育て」ができるような環境の構築を目的としている。
(画像はニュースリリースより)
物件の特徴
共用部分には、大画面テレビやプロジェクタ、「落書きボード」を設置したキッズスペースや、居心地の良いくつろぎ空間であり、大勢で楽しく過ごせるようなリビングや業務用冷蔵庫やシステムキッチンを設置したキッチン以外にも、簡単に食事を済ませられるようなミニキッチン、親子の団らんのためにシャワールームよりもユニットバスの比重を高くし、ユニットバスを各フロアに設置している。
屋上には、開放感あふれるウッドデッキや親子で楽しめる家庭菜園だけではなく、子供たちが素足でのびのびと遊ぶためのエリアを設けている。
また、子供たちが学校から帰宅後、部屋に戻らず過ごすことも考え、共有スペースに部屋毎の収納を確保するといった、子供の生活動線に配慮し、子供のいる生活では、食事や洗面、お風呂や洗濯といった生活時間帯が重なる可能性が高いことを考慮して、水まわりの確保を重視した設計となっている。
そのほかには、子供見守りサービスや助け合いサービスといった提携サービスを通して、シングルペアレントが、仕事と子育ての両立ができるように環境整備の面で手助けをする。
提携サービス
キッズセキュリティーサービスは東急セキュリティ株式会社が行っており、「第3回キッズデザイン賞」経済産業大臣賞を受賞したサービスである。
このサービスは、子供がシェアハウスのキッズセキュリティーカードリーダーが設置されている場所にICカードをタッチすると、保護者の携帯電話に通過した情報が配信されるというシステムになっている。
「子育てシェア」は株式会社AsMamaのサービスであり、原則すべての入居者に登録してもらうこととする。ワンコイン(500円)から顔見知り同士で送迎や保育といったお願い事を頼り合えるシステムであり、ネット上で「頼りたい」場所や時間を登録し、協力可能な人とつながりを持つことができる。シングルペアレントで、困っているときに頼ることができる相手がいないという悩みをサポートする。
また、「子育てシェア」には、日本で最初の「謝礼のある助け合い」として、対人・対物やアレルギーなどが原因で起こった事故に対して最大5000万円の賠償責任保険が適応となり、万が一の事故対策もなされている。
「住みたい沿線日本一」の実現を目指すために、東急電鉄は、今後東急線沿線における既存住宅のストック等を活用し、耐震性や快適性に優れた新しい住居を提供するという。

2014年春、東急電鉄が『みんなで子育て』するシェアハウスを開業(ニュースリリース)
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/131204.pdf物件サイト
http://stylio.jp/daikanyama/#daikanyama東急電鉄株式会社
http://www.tokyu.co.jp/index.html