タスおよび筑波大学堤研究室が分析
株式会社タスは、2018年5月31日、『賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年5月』を発表した。
同社は、不動産評価Webサイト『TAS-MAP』の運営を手がける企業。同レポートは、民間住宅情報会社のデータに基づき、タスおよび筑波大学堤研究室が実施した分析を、報告する内容となっている。
首都圏は空室率TVI悪化に頭打ちの兆し
同レポートは、『2018年3月期 首都圏賃貸住宅指標』『2018年3月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標』『現況は昨年より好転するも賃貸市場の将来見通しは悲観的~TAS-MAPユーザーアンケート2018年結果より~』によって構成されている。
『2018年3月期 首都圏賃貸住宅指標』では、空室率TVI(タス空室インデックス)の悪化に頭打ちに兆しが見られると考察。融資態度の硬化により供給量が減少傾向となったことが、影響していると分析している。
『2018年3月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標』では、アパート系空室率TVIが全地域で前月比を改善し、マンション系空室率TVIは関西圏と福岡県で横ばい、中京圏で改善したと報告している。
2018年の賃貸市場は全地域で市況D.I.が高い数値
『TAS-MAPユーザーアンケート2018年結果』では、2018年の賃貸市場は全地域で市況D.I.が高い数値となり、市場が好転したことを示していると考察。しかし、関西圏と中京圏では依然厳しい状況が続いていることも、指摘している。また、将来市況D.I.が全地域で50を下回っている点にも注目。今後の見通しについては悲観的であることがわかると分析している。
(画像はプレスリリースより)
分析:株式会社タス

賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年5月 - 株式会社タス
https://corporate.tas-japan.com/TAS-MAPユーザーアンケート2018年結果 - @Press
https://www.atpress.ne.jp/news/157380