熊本地震で見えた新耐震の盲点を改善するリフォーム提案体制を構築
2018年5月9日、住友不動産株式会社は、住まいを一棟丸ごと再生する「新築そっくりさん」事業(以下、同事業)において、全ての建築年代に応じた最適の制震補強工法「新築そっくりさんジャスト制震工法」(以下、同工法)の受注を開始したと発表した。
2016年の熊本地震では、2000年以降の新耐震基準の住宅でも倒壊・崩壊に至った事例が発生した。これは、建物が連続して大きく揺さぶられて、安全限界を超えたためだ。
2000年以降の新耐震基準の住宅に対応する制震補強工法
同工法では、過度な変形を抑制し、耐震に加え制震補強を行うために、住友ゴム工業株式会社が開発した小型の木造住宅用制震装置「MAMORY」(以下、同装置)を設置するもので、同装置は、特殊高減衰ゴムを使用し地震のエネルギーを瞬時に吸収し、建物の変形を抑える。
なお、同装置を設置すると柱に負荷が掛かり、柱に欠損がある場合は折損する恐れがあるため、金属製の専用補強バー「新築そっくりさんバー」を一体化させている。
また、同装置は、建物のデッドスペースとなっている窓上やドア上の垂れ壁部へ設置するため、2000年以降の新耐震基準で壁内に耐力壁が既設されている住宅にも設置できる。
(画像はプレスリリースより)
住友不動産 ニュースリリース
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