新規貸出額5兆8681億円 前年同期比32.2%増
住宅金融支援機構は9月20日、「2016年4-6月期 業態別の住宅ローン新規貸出額と貸出残高」に関する調査結果を発表した。
業態別の住宅ローン新規貸出額と貸出残高に関する調査は、同機構が1989年度より実施している調査で、日本で唯一公表されている業態別住宅ローンの動向を示す統計となっている。
2016年4月-6月期の住宅ローン新規貸出額は5兆8681億円で、前年同期比32.2%増と大幅な伸びを示している。額にすると、1兆4305億円の伸びを示した。
フラット35の利用額は、前年比57.0%と大幅増
国内銀行の新規貸出額は、4兆600億円で前年同期比32.3%の伸びを示している。
また、伸び率の高さが際立つのは、住宅金融支援機構の買取債権だ。なお、住宅金融支援機構の買取債権とは、長期固定金利住宅ローン「フラット35(買取型)」の新規貸出額を意味している。新規貸出額は7904億円で、前年比57.0%と高い伸びを示した。
住宅ローンの新規貸出額が大幅に増加している背景としては、今年2月に導入されたマイナス金利政策の影響と見られている。
なお、2015年度末時点における住宅ローンの貸出残高は186兆702億円となり、前年同期比1.0%の増加となった。

住宅金融支援機構(プレスリリース 2016年4-6月期概要)
http://www.jhf.go.jp/files/300321818.pdf住宅金融支援機構(プレスリリース 住宅ローン貸出残高)
http://www.jhf.go.jp/files/300321817.pdf