全国マンション管理組合連合会が全国の電力会社各社に要望
全国マンション管理組合連合会は6月5日、全国の電力会社各社にマンション高圧一括受電に関する要望を実施した。要望の内容は3つだ。
要望1
1つ目の要望は、東京電力が導入した共用部分の高圧一括受電サービス(スマートマンションサポートサービス)を全国の電力会社でも導入してほしいということ。なお、スマートマンションサービスとは東京電力が去年開始したサービス。
マンションの住人が個別に低圧で契約している電気の契約を管理組合が高圧一括受電することで、電力料金を削減するというもの。
東京電力では、高圧一括受電への切り替えに必要な電気設備の調達業務のサポートなど、様々なサービスを提供している。
要望2
2つ目の要望は、電力削減メリットを共用部分だけではなく、専有部分にも広げられるようにし、その際、検針・集金・電気設備も保安サービスも利用できるようにしてほしいということだ。
これは一括受電に際し、各戸への検針・集金や電気設備の保安サービスも利用したいというもの。
要望の中では、管理組合が実施している例もあるというが、かなり煩雑な作業になることが予想されるため、ここに関しては現状通りのサービスを受けたいとの要望だ。
要望3
3つ目は、専有部分も含む高圧一括受電を行う場合、北海道電力が実施しているように電力会社所有の設備を簿価で管理組合に譲渡してほしいという要望。これは北海道電力が去年発表したもので、一定の条件化で業務に支障のない範囲で譲渡を可能にするというもの。
まとめ
全国の電力会社がそれぞれ違う対応をとっていることは驚きだが、そのそれぞれの良い部分を集めたのは全国マンション管理組合ならではといえるだろう。双方にとって良い結果となるような要望になることを望みたい。
(画像は全国マンション管理組合連合会ホームページより)

全国マンション管理組合連合会 要望
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