マンション管理組合の意見書
パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー管理組合は、5月28日、他の12のマンション管理組合と連名で、「マンション管理組合のコミュニティ業務に関する意見書」を国交省などに提出した。
意見書の主旨
国土交通省の「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」が出した報告書でコミュニティ条項の削除が結論として書かれていることに対して意見を述べたもの。
主旨はコミュニティ条項の削除を結論にしないように求めるものだ。理由としては地域コミュニティ形成活動はマンション管理の重要な部分であり、これに制限を加えることは、マンション管理の根底が覆されるためとしている。
また、検討会がいう紛争防止が目的ならコミュニティ条項の削除ではなく、ガイドラインの作成などが重要だと示唆している。
コミュニティ条項とは
マンションの標準管理規約の(業務)に記載されている「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成」と(管理費)に記載されている「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成に要する費用」のこと。
国土交通省の検討会の主旨
国土交通省の検討会は、管理費における訴訟リスクの回避という観点から削除すると結論づけている。理由はこの条項が拡大解釈や運用の誤解につながり、紛争の元になるからというもの。
強制的に徴収される管理組合費から、財産管理団体であるという管理組合の運用目的以外のことに支出されることに問題を提起している。
総務省の通知
総務省は、5月12日にマンション管理組合が行う地域コミュニティ活動を推奨するような通知を各都道府県に出した。このことも今回の意見書には記載されている。
まとめ
国土交通省の検討会の主旨は、マンション管理組合の業務と運営のあり方について検討するというものだ。
根源的な問題として、管理組合の業務の複雑化や高度化がある。双方の意見を建設的な方向で合意形成していくことこそが重要だ。
(画像はイメージです)

マンション管理組合のコミュニティ業務に関する意見書について
http://www.midskytower.com/community_action.html「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」の報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001089189.pdf