月額m2単価4000円~5000円、5000円超を調査
インターネットによる各種不動産評価等の情報提供を行う株式会社タスは4月27日、東京23区におけるハイクラス賃貸住宅の市場動向を発表した。
同社におけるハイクラス賃貸住宅の定義は、月額m2単価が4000円(以下、月額m2単価の単位を、「円/m2月」で表示)以上で、専有面積が40m2以上のRC造(鉄筋コンクリート構造)、またはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)の物件としている。
調査においては、4000円/m2月~5000円/m2月、5000円/m2月超の2クラスに分類している。
5000円/m2月超の空室率は、改善の傾向を示す
同社が独自に開発した賃貸住宅の空室指標、「空室率TVI」の推移を見ると、5000円/m2月超の空室率TVIは改善傾向にあるものの、4000円/m2月~5000円/m2月の空室率TVIは、供給量が多いこともあり、長期的に見ると悪化傾向にある。
また、募集期間の推移について見てみると、2016年12月末時点において、4000円/m2月~5000円/m2月は3.04ヶ月、5000円/m2は1.92ヶ月となっており、特に、5000円/m2月の募集期間は短期化する傾向が見られる。
賃料指数の推移について見てみると、4000円/m2月~5000円/m2月クラスの賃料は上昇傾向、5000円/m2月超クラスは下降傾向となっている。
ただし、4000円/m2月~5000円/m2月クラスは空室率が上昇傾向にあることから、今後は賃料が下落する可能性も考えられる。
同社は、5000円/m2月超クラスにおいては、賃料の下落により、空室率TVIと募集期間が改善したものと分析している。
(画像はプレスリリースより)
(分析:株式会社タス)

株式会社タス(プレスリリース)
http://www.tas-japan.com/