雷から配電盤を保護する製品
三菱マテリアル株式会社(以下同社)の電子材料事業カンパニーは、30年以上の実績を持つ配電盤用サージ防護デバイス「ライトル」シリーズの新製品を開発、量産を開始したと4月12日に発表した。
従来の用途は工場配電盤などを想定していたが、新製品はデータセンター、集合住宅、病院など大規模建造物の受電盤への採用を期待している。
サージ保護デバイスとは
落雷の頻度が増加すると、雷由来の異常電圧で建物内の電子機器や工場設備の被害も増加する。雷の被害の多くは直撃雷ではなく誘導雷によるもので、従来製品は継続して異常な電圧がかかると、ケースごと本体が焼損する事故があった。
今回発表された「新型ライトル」は設置条件に制約が極めて少なく、配電盤内に自由に設置できる。
新製品の特長と効果
量産を開始した「新型ライトル」は、外装に金属ケースを使用、内部過熱による発火事故のリスクを大幅に低減する基本構造で、従来品と同様に独自設計によって内部素子の劣化が抑制され長寿命になっている。
送電網から侵入する誘導雷だけでなく、アース電位上昇による逆流雷にも有効とされており、震災等による停電後の電力復帰時における通電火災防止にも役立つ製品になっている。
(画像はプレスリリースより)

三菱マテリアル株式会社のプレスリリース
http://www.mmc.co.jp/