家庭用燃料電池で発電した電力を蓄える
大阪ガスと京セラは3月24日、国内住宅用定置型リチウムイオン蓄電システムの新製品、「スマートエネルギーハウス蓄電システム(以下、SEH蓄電システム)」を共同開発したと発表した。SEH蓄電システムは、4月より販売開始予定だ。
燃料電池、太陽電池、蓄電池の3電池の制御ノウハウと、蓄電システムのノウハウを元に開発されたSEH蓄電システムは、蓄電容量3.2kWhで、家庭用燃料電池「エネファームtype S」で発電した電力を蓄える。
新製品との連携で、家庭用燃料電池の発電能力が向上
SEH蓄電システムの特長は、エネファームtype Sの発電能力を向上させる点だ。エネファームtype Sは、電力使用量が700Wの場合に、最も効率的に運転することができるものの、深夜の電力使用量は700Wに達するケースが少ない。
そこで、電力使用量の少ない深夜の時間帯を利用して、SEH蓄電システムへの充電が行われる。それにより、SEHシステムの効率的な運転が見込める。
また、SEH蓄電システムは、発電効率、エネルギー利用率ともに高いこと、そして、3種類の電池を最適制御できることがメリットだ。
従来のシステムと比較すると、石油や石炭、天然ガスなどの一次エネルギー消費量は、約62%削減される。
両社は、今後も3電池の普及促進を目指し、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

大阪ガス(プレスリリース)
http://www.osakagas.co.jp/