賃貸住宅市場レポート 2016年10月
株式会社タスでは2016年10月28日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2016年10月」を発表。東京23区に比べ、周辺の県では市況回復の遅れがみられているようだ。
東京の空室率TVIは順調
2016年第2四半期の1都3県をみていくと、東京都全域の空室率TVIは11.61ポイント。23区の空室率TVIは11.35ポイント。東京23区ハイクラス賃貸住宅は上昇傾向にある。特に23区では千代田区、文京区などに市況の好転がみられる。
周辺の県は悪化傾向
一方市部では14.11ポイント、神奈川県14.82ポイント、埼玉県17.26ポイント、千葉県が15.18ポイントだ。特に神奈川県、千葉県ではアパート系空室率TVIは悪化。これらの地域では相続対策で建設されるアパートが多く、需給とのギャップが要因ではないかとみられている。
しかしマイナス金利の影響から、個人による末期貸出残高が伸びており、今後どう影響するか鑑みる必要がありそうだ。
大阪、福岡など堅実な推移
関西版・中京圏・福岡県の賃貸住宅においては、大阪府の空室率TVIは8.58ポイント、京都府が13.88ポイント、兵庫県12.20ポイント、愛知県14.74ポイント、静岡県23.26ポイント、福岡県が10.71ポイントとなっている。
アパート系空室率TVIは横ばい、微増で、マンション系は堅調な推移がみられる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社タスのプレスリリース
http://www.tas-japan.com/