「ファイナンシャルマガジン」が長尾公二氏のコラムを公開
「ファイナンシャルアカデミー」が運営する「ファイナンシャルマガジン」では、毎回、金融経済、ビジネスの第一人者による無料webマガジンが公開されている。
そしてこの度、その「ファイナンシャルマガジン」に、長尾公二氏のコラム「マンションがもつ放棄の問題」が公開されることとなった。
マンションの購入と放棄
今回長尾氏がテーマとしたのは、マンションの購入と放棄に関して。
長尾氏のコラムによると、マンションの購入とは、「他の区分所有者と共有を意味する」ことだという。すなわち、区分所有権をもつことであり、簡単に放棄できないということである。
したがって、マンションの購入者や相続人は、税金や維持費などを払い続ける義務があり、高齢化が進む今でもなお、放棄の際の取り扱いに関する規定は定められていないのが現状となっている。
マンションの購入に関わる問題点
長尾氏はコラムのなかで、民法256条1項の規定を取り上げ、共有がもつ複雑さを説いている。その民法256条1項に規定されている文面は、以下の通り。
「各共有者は、いつでも共有物の分割を請求することができる」
長尾氏はこの規定にある「いつでも」という言葉には、立法者の、共有の複雑さへの認識、なるべく避けたいという思いが含まれているという。
そして長尾氏は、他の所有者や相続人に迷惑をかけないためにも、マンションの購入に関しては、十分に検討することが求められるとまとめている。
簡単に購入を決定し、支払い義務をおこたることで他の所有者に迷惑をかけたり、相続人に支払い義務を押し付ける形になったりしないためにも、マンションの購入は、購入後のことも十分に検討したうえでおこなう必要があるようだ。

ファイナンシャルアカデミーによるニュースリリース
http://www.f-academy.jp/news/1/NRR2014126451/