成約件数減少するも、単価の上昇が続く
公益財団法人東日本不動産流通機構(通称、東日本レインズ)は、2014年6月度首都圏中古マンションのマーケットウォッチサマリーレポートを発表した。
(画像はプレスリリースより)
首都圏全体としての成約件数前年同月比はマイナス10.7%となり、3ヶ月連続で2ケタ減少となった。その一方で、1平方メートルあたりの単価はプラス6.4%、成約価格はプラス6.6%と前月と比較して上昇率が拡大した。
中古マンションの新規登録件数も成約件数が停滞していることを受けて前年比マイナス1.2%と2ヶ月ぶりに減少した。在庫件数は前年比マイナス11.9%と17ヶ月連続で減少している。
1平方メートル単価は18ヶ月連続上昇
6月の首都圏中古マンション成約1平方メートル単価は42.52万円で、1995年6月以来の高水準となった。前年比はプラス6.4%で、2013年1月から18ヶ月連続で上昇している。
新規登録物件の1平方メートル単価も44.61万円と前年比プラス3.3%と12ヶ月連続で上昇した。在庫物件の1平方メートル単価も44.56万円と前年比プラス1.6%で、7ヶ月連続上昇しているが、上昇率は少し縮小してきている。
首都圏、地域別中古マンション動向
成約件数は首都圏全ての都県で減少した。特に多摩、埼玉、神奈川県他で2012年同月の水準も下回っている。
成約1平方メートル単価は都区部、横浜川崎市、神奈川県他で上昇し、これら単価水準の高いエリアが首都圏全体の上昇率アップに貢献した。埼玉、千葉県といった郊外エリアは下落している。

公益財団法人東日本不動産流通機構 6月度マーケットレポート
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_201406